オロチヒカリとは 改良メダカWEB図鑑No.0729

ブラック

本記事では、改良メダカのオロチヒカリについて解説します。

概要


ブラック体色とパンダの形質を持つヒカリ体型のメダカです。

ブラック体色、パンダは次の記事にまとめました。

品種名・通称

品種名 品種名 ブラックパンダヒカリメダカ
形質補足  
共通補足 背地反応なし
通称  オロチヒカリ
様々な呼び名  

作出情報

作出年 2018年
作出者 –

メダカナンバー(管理番号)

種類No. 品種No. 固定品種No.
0729 0706 –

固定率

–

説明

ブラック体色とパンダの形質を持つヒカリ体型のメダカです。

オロチはブラックメダカ(背地反応なし)の中で、現在もっとも黒いとされている品種です。

過去のブラックメダカは、黒い容器では真っ黒の体色ですが、白い容器に移すと体色が薄くなる特徴がありました。


しかし、オロチはどんな色の容器でも色落ちがありません。腹部やヒレ、目の周りまで真っ黒になるブラックメダカの常識を覆したメダカです。

「”オロチ”以上に黒いブラックメダカはいない」と誰からも認められる品種といえる。

出典 「メダカ品種図鑑」,2018年 刊, 森文俊 著

作出の経緯

オロチは、独特の選別方法によって、6年半の年月をかけてつくられたメダカです。

当初はスーパーブラックと呼ばれていたブラックメダカを入手され、その頃から6年半をかけて、”より黒い個体を”と追求されながら、飼育を続けてこられたと言われる。途中でピュアブラックの血統を交配された谷國さん、「より黒いメダカ」を目指され、それまで言われていたブラック系の選別とは逆説的な考え方での選別方法を実践されたそうである。ブラック系のメダカは、普通は黒い容器で飼育するところを、谷國さんは白い容器で飼育され、黒色が薄くなっていく個体を淘汰したり、夜中に蛍光灯の灯りでヒレの黒さを見て種親を残すようにされるなど、これまでに黒色を追究された方々とは異なる方法も取り入れられたと言われるのである。

出典 「メダカ百華 第五号」,2018年 刊, 森文俊 著

通常では考えられない、ブラックメダカを白容器で飼育選別する、という方法によって、オロチは産み出されました。

交配には、ブラックメダカ、ピュアブラックメダカ、透明鱗メダカなどが使われたようです。

“オロチ“,が透明鱗性の血統なのも、「やはり透明鱗性のメダカは、黒を乗せにくかったから、その透明鱗でも黒くなる個体を選んだりしました」と谷國さん、「各ヒレに惨み出るような黒さを持つ個体を残した」そうである。この谷國さん独特の選別淘汰が、突然変異の遺伝子を持った“オロチ”となったのであろう。

出典 「メダカ百華 第五号」,2018年 刊, 森文俊 著

オロチの作出後、様々なメダカの交配に使用され、ブラックダイヤなど新しい品種の作出に貢献しました。

飼育のポイント

基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。

 

全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。

ヒカリ体型の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。

類似するメダカ

ブラックメダカ

オロチ

オロチダルマ

オロチヒカリダルマ

黒べえ(ピュアブラックメダカ)

 

ブラックメダカの進化

 

名古屋大学が発見した黒色のメダカが門外不出で維持されていたのが、ブラックメダカの最初であるが、そのメダカは東山動植物園で大切に維持されていた。

趣味の世界では、『めだかの館』からスモールアイを持ったピュアブラックメダカが発表され、体色の黒さが様々なメダカで追求され、普通のブラックメダカ、“小川ブラック”などがマーケットを賑わせたのである。

ブラックメダカは屋外で飼うことで体色の黒さが増すものが多く、室内飼育では黒さが抜けてくるのである。

しかし、この “オロチ”、室内飼育でもこの黒さになるのである。このモデルとなった“オロチ”は、神奈川県川崎市在住の中里良則氏が完全室内で繁殖させ、育成した個体である。

全く太陽光を浴びないで、この黒さになるのが“オロチ”なのである。

出典 改良メダカ “オロチ” fmborussiaのブログ(https://piscesbook.com/archives/1189)2023年3月9日時点

このように、ブラックメダカは趣味の世界ではピュアブラックメダカをはじめ、様々な進化を遂げてきました。

メダカ愛好家を対象としたアンケートにおいても、ブラック体色(黒体色)が好きな割合は54%(第1位)と、圧倒的に人気な体色であることが示されています。

(出典 日本メダカ協会情報誌 JMAたより第14号 メダカに関するアンケート調査 より)

多くの愛好家がより黒いメダカを追い求めてきた結果、20年という短い期間でこれだけのブラックメダカの進化があったのだと思います。

ブラックダイヤ(オロチラメ)

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参考資料

書籍

「改良メダカ大図鑑 100年メダカ 2022 vol.19」

「メダカ品種図鑑」,2018年 刊, 森文俊 著

「日本メダカ協会情報誌 JMAたより第14号」,2023年 刊,日本メダカ協会事務局 発行

「メダカ百華 第五号」,2018年 刊, 森文俊 著

web記事

その他資料