初心者向け 良いメダカの選び方・体型のスタンダード ~全体型共通~

飼育情報

はじめに

改良メダカの魅力といえば色鮮やかな体色や、幹之のような光などが挙げられます。しかし、その魅力を引き立てるために、もう一つ重要な要素があります。

それが体型です。体型の悪いメダカは、痩せ細ってフラフラと泳いだり、背骨が曲がっており、魅力的なメダカとはいえません。では、健康的な体型の良いメダカを作るにはどうしたら良いのか。

種親選びが最も重要

美しいメダカを作るために最も重要なのは、種親となるメダカです。

種親にするメダカを選ぶ時に、今後美しいメダカが産まれるかが決まります。骨が曲がりやすい系統や、系統で基本的に弱いなどありますが、以前にどんな種親を選んだのかが関係しています。

全てのメダカに言える共通事項や、品種ごとに特殊なケースがあるので、選別や基準について紹介します。

種親を選ぶ時のポイント

横見

  • ①背骨・・・頭から尾ビレにかけて真っ直ぐ。(骨曲がりがない)
  • ②頭部・・・頭がデコボコしていない。
  • ③口(顎)・・・口の歪みがない、または顎がしゃくれていない。(上顎より下顎が出すぎていない)
  • ④エラ蓋・・・エラ蓋が開いていない、または歪んでいない
  • ⑤腹部・・・大きすぎず、適度な丸みがある。
  • ⑥ヒレ・・・ヒレの先が切れていない。ヒレが閉じていない。

 

上見

  • ⑦背骨・・・横見同様、頭から尾ビレにかけて真っ直ぐ・(骨曲がりがない)
  • ⑧顎周り・胴周周り・・・目、胸ビレなどが左右対称。
  • ⑨ヒレ・・・ヒレの付け根が曲がっていない。

 

①背骨②頭部③口(顎)の異常などは、骨格異常であり遺伝するため、種親にするのはオススメしません。

④エラ蓋⑤腹部⑥ヒレの異常は水質の劣化や過抱卵(卵詰まり)など、水槽内の環境が原因の場合もありますが、先天性の内臓疾患の可能性もあるため、種親に選ぶことはオススメしません。フラフラと泳ぐ個体や成長の遅い個体なども同様です。骨格異常がない健康な個体を選びましょう。

美しい体型とは

改良メダカの各体型には美しいとされる基準があります。次の記事では、日本メダカ協会の審査基準を元に、各体型の美しい形状の基準と選別のポイントを紹介します。

日本メダカ協会の審査基準要領のきじはこちら。

※背骨が真っ直ぐなど全体に関わることは、前述の共通事項で紹介しているので、以後省略します。

各体型の選別ポイント