改良メダカに関するアンケート調査(2023年1月集計)

スタッフブログ

本記事は、日本メダカ協会会報誌「JMAたより 第14号」に掲載された記事を一部改良したものです。

「めだかの館」では、よりよい商品やサービスをご提供できるようお客様のご意見を参考にさせていただきたいと考え、改良メダカに関するアンケートを定期的に実施しております。

この度実施したアンケート結果を公開しますので、皆様のご参考になれば幸いです。

アンケート概要

メダカに関するアンケート調査(PDFファイル、0.34MB)

  • 実施期間:2022年12月15日~2023年1月31日
  • 実施方法:インターネット
  • 回答者数:212名(対象 改良メダカ愛好家)
  • アンケート実施者:日本メダカ協会協賛店 めだかの館
  • 掲載誌:日本メダカ協会会報誌「JMAたより 第14号」 2023年3月1日発行

 

アンケート回答者情報

このアンケートでは男性の回答数が多かったようです。

最近、改良メダカの女性人気が高まっている、という話も聞きますが、このアンケートからは男女それぞれの飼育人口までは推定できませんでした。

年代別では、アンケート回答者は40代が多く、次いで50代、30代でした。

実際の飼育人口について、感覚的には、60代、70代がもっと多いように感じますが、このアンケートからはそれぞれの年代別の飼育人口までは推定できませんでした。

メダカを購入する場所

  • 約50%のメダカ愛好家(以下、愛好家)がネット販売にてメダカを購入している(ヤフオクを含めると約7割)。
  • 購入時に重視する点は、ネット実店舗ともに「品質」である。
  • ネットと実店舗で差が生じている項目は「価格が安い」であり、ネットで購入する愛好家は実店舗で購入する愛好家と比べて、価格が安価であることを重視する傾向がみられた。
  • 愛好家は店舗の知名度よりも店舗の信頼度を重視している。

 

改良メダカを購入する際の基準、匹数、大きさ

  • 購入の際、愛好家は目視で確認可能な特徴(見た目、色、体型等)を重視している。
  • 目視では確認できない固定率(次世代への特徴の遺伝率)を重視している愛好家は23%であり、商品説明や店舗スタッフからの説明、もしくは店舗への信頼にてこれらの情報を得ていると考えられる。

 

  • 理想のオスメスの匹数で最も回答が多かったのは「オス2匹、メス3匹」であった。
  • 書籍等でも「オスよりメスを多めに」のアドバイスが多いことから、メスを多めに購入したい愛好家が多いと考えられる。
  • オスメス1匹ずつ販売やオスメス4匹以上の販売は、ニーズが低いと考えられる。

 

  • 下記回答から、多くの愛好家が「交配・繁殖」を目的に改良メダカを購入していることから、購入後すぐに交配・繁殖が可能なMサイズでの購入希望者が最も多かった。
  • 交配・繁殖を終えたLLサイズの購入希望者は限定的だった。

 

好きなメダカの体色

  • 人気上位体色はブラック、多色、三色、朱赤、青、紅白であった。
  • 2022年に実施したアンケートにおいても、人気上位体色はほぼ同じ順位であった(掲載略)
  • どの体色も1~2割の愛好家からは好かれているため、改良メダカには様々な楽しみ方(好きな体色を選ぶことが出来る)があることを感じることが出来る。

 

好きなメダカの体型、特徴

  • 体型の人気順は普通種、ヒカリ、ダルマ、ヒカリダルマであり、2022年に実施したアンケートでも同様の順位であった(掲載略)。
  • 人気上位の特徴は、ラメ、ヒレ長系、体外光、ヒレ光であり、2022年に実施したアンケートでもほぼ同様の順位であった(掲載略)。

 

メダカが繁殖し過ぎた時の対応について

  • 改良メダカ愛好家の9割以上は交配、繁殖を実施している。逆に、観賞のみで飼育している愛好家は1割にも満たない。
  • 愛好家の約4割が改良メダカが繁殖し過ぎで困った経験があるため、繁殖のし過ぎは改良メダカ飼育において高頻度の悩みである。
  • 近年、改良メダカの自然への放流が問題として取り上げられることが多くなったが、その要因の一つに「繁殖のし過ぎ」があると考えられる。
  • 日本メダカ協会協賛店では、不要になったメダカの引き取り活動を2021年から始めており、アンケート結果から一定の成果が得られているものと感じている。

 

メダカが増えすぎて困っている方へ

改良メダカの自然への放流は禁止されています。絶対に放流をしないようお願いします。

増えすぎて困っている方は、改良メダカの引き取り活動をしている団体がありますので、ご参照ください。

 

メダカについて知りたい情報、取り扱ってほしい飼育用品

 

  • 交配・繁殖に関するニーズが高かった。
  • 他には、飼育環境に関すること、新品種や系統に関すること、病気に関することなどのニーズが挙げられた。
  • 網、特に選別網の希望が多かった。選別網は個人制作物であり、メーカー製品がないため、供給量不足の可能性あり。

 

メダカの飼育月、規模拡大について

  • メダカの購入を避ける時期は、1月、2月、12月と冬季は控える傾向があった。
  • 分からないと回答した愛好家が最多(46%)であったことから、意識的に寒い時期は購入を控えるものの、欲しい個体があれば時期を問わないとも考えられる。
  • 現状維持、拡大予定が87%と去年から飼育されて方は、今年も継続して飼育し続ける傾向があった。

おわりに

いかがだったでしょうか?

改良メダカWEB図鑑では、品種や飼育情報だけでなく、本記事のような改良メダカに関する情報を発信していこうと思います。

感想やもっと知りたいことなど、ぜひコメントでいただければ幸いです。