本記事では、改良メダカの福系 紅(ふくけい くれない)について解説します。
目次
概要
朱体色で透明鱗の形質(特徴)を持つヒカリ体型のメダカです。朱赤透明鱗ヒカリメダカの一系統です。
朱赤体色、透明鱗は次の記事にまとめました。
品種名・通称
品種名 | 品種名 | 朱赤透明鱗ヒカリメダカ |
形質補足 | ヒカリ(銀帯) | |
共通補足 | – | |
通称 | 福系 紅(ふくけい くれない) | |
様々な呼び名 | 紅福(こうふく)、楊貴妃透明鱗ヒカリ、朱赤透明鱗ヒカリ |
作出情報
作出年 | – |
作出者 | 福永恵 |
管理番号
種類No. | 品種No. | 固定品種No. |
0099 | 0072 | 0014 |
固定率
–
説明
紅を基にして福永氏が作出したメダカ。
楊貴妃透明鱗ヒカリメダカの系統名の一つです。紅福は銀帯とヒレ美が特徴的な系統です。銀帯(ぎんおび)とは、ヒカリ体型特有の背中の光が強くなり、体の横まで光が進行することで体を覆うような帯状の光になる形質のことを指します。
小宮氏の”紅”を元にして、朱赤色が更に鮮やかで、体側の透明感が増したものを広島県在住の福永 恵氏が系統として確立され、”福系楊貴妃透明鱗”として紹介したもの。福永さん独自の選別淘汰による累代繁殖を続けた結果、頭部の朱赤色が濃く、体の白抜けが良く、背ビレ前方のグアニン層が作る光沢も見事な魚に仕上げられたもの。透明鱗性でもやはり朱赤色の濃さは大きな魅力であることを知らしめた系統である。
出典 「メダカ品種図鑑 改良メダカ・カタログ273」株式会社ピーシーズ
透明鱗はエラ蓋部分赤くなる(以下赤エラ)形質です。エラ蓋部分の虹色素胞がなくなりで血液が透けて見えることで赤く見えます。
透明鱗の特徴は赤エラだけでなく、体色がやや透明になる、ヒレに色がのる、体色が部分的に色抜けするなどがあります。透明鱗と比較しやすいように透明鱗でないメダカのことを「普通鱗」と呼びます。
作出の経緯
飼育のポイント
基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。
全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
ヒカリ体型の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
類似するメダカ
朱赤
楊貴妃透明鱗
更紗(さらさ)・丹頂(たんちょう)
楊貴妃透明鱗の体色が部分的に色抜けすることにより、紅白柄になるメダカです。更紗、丹頂の品種名は「白朱赤透明鱗」です。
紅
紅は小宮正城氏が作出した朱赤透明鱗ヒカリメダカのニックネームです。福系 紅と同品種です。
ギャラリー
写真
参考資料
書籍
2021年度版「100年メダカ ~改良メダカ大図鑑~ vol.18」
「メダカ品種図鑑 改良メダカ・カタログ273」株式会社ピーシーズ
web記事
その他資料