流星(りゅうせい)とは 改良メダカWEB図鑑No.0429

メダカの品種

本記事では、改良メダカの流星(りゅうせい)について解説します。

概要


青体色で体外光とマルコ(背ビレ無し)の形質を持つメダカです。

青体色、体外光、マルコ(背ビレ無し)は次の記事にまとめました。

品種名・通称

品種名 品種名 青体外光マルコメダカ
形質補足  
共通補足  
通称 流星(りゅうせい)
様々な呼び名 背ビレなし幹之

作出情報

作出年 2013年
作出者 中里良則

メダカナンバー(管理番号)

種類No. 品種No. 固定品種No.
0429 0410 0098

日本メダカ協会新種認定品種

認定種 第三号

第5回秋季日本メダカ品評会(2013年) 出品
第6回春季日本メダカ品評会(2014年) 認定


日本メダカ協会新種認定品種一覧

固定率

説明

2013年に中里氏が作出。背ビレのない幹之メダカです。背ビレ部分で途切れる体外光の欠点を、背ビレを無くすことで途切れのない体外光を表現するができました。

ニックネームの流星とは、途切れることのない一直線の光から名付けられました。

去年行われた第五回秋季品評会では、新種部門で見事1席に輝き、新種メダカとして仮認定を受けたメダカです!

まず最大の特徴は「背ビレが無い」という事です。この進化は幹之メダカのための進化、と言って過言では無いように思います。背ビレが無い事により、背中の幹之的光が途切れる事なく、尾ビレまで一直線に入るようになりました。

ニックネームの流星は、途切れる事の無い一直線の光が流れ星を連想させることから名付けられました。

多くの体型や体色が存在するメダカですが、まだ世の中にない組み合わせにより、思いもよらない変化を遂げる可能性があることを、流星という一個体が教えてくれました。

引用 「めだかの館 平成24年度 No.13 」p.16,  2014年 刊, めだかの館 著

作出の経緯

神奈川県の中里氏によって作出された品種で、背ビレ無しメダカと幹之メダカとの交配で作出されました。交配に使用した背ビレ無しメダカの体色が黄色だったため、作出に困難を極めたそうです。

飼育のポイント

基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。

 

全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。

普通種の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。

流星のスタンダード

背ビレが無いからといって、全ての体外光が途切れないわけではありません。「流星」の中にも背ビレに関係なく、体外光が途切れる個体が産まれます。品種としては同じく「流星」なのですが、グレードの低い個体となります。体外光が口先まであり幅が広く、そして途切れることの無い一筋の光になっている個体が「流星」の上物個体です。

 

選別・採卵方法

 基本的に体外光が強く背ビレのない個体だけを厳選すれば累代することができます。しかし、「流星」のオスは背ビレがないことで、メスをうまく抱きかかえることができないため、繁殖能力が低いです。そのため、「流星」同士から産まれた背ビレのあるオスを残しておき、産卵をしない際に使用するのがオススメです。

類似するメダカ

青幹之(あおみゆき)

流星(青体外光マルコメダカ|横見)

青幹之(青体外光メダカ|横見)

流星(青体外光マルコメダカ|上見)

青幹之(青体外光メダカ|上見)体外光が背ビレで途切れていることが確認できます

白流星(しろりゅうせい)

黒流星(くろりゅうせい)

流星(青体外光マルコメダカ)

白流星(白体外光マルコメダカ)

黒流星(黒体外光マルコメダカ)

ギャラリー

写真

動画

参考資料

書籍

2021年度版「100年メダカ ~改良メダカ大図鑑~ vol.18」

「2019年度版 最新メダカカタログ 」,  2019年 刊, めだかの館 著

「めだかの館 平成24年度 No.13 」,  2014年 刊, めだかの館 著

「第6回 日本メダカ品評会」,2014年 刊 ,日本メダカ協会 著

web

https://medakanoyakata.shop-pro.jp/?mode=f93

その他資料