本記事では、改良メダカの紅リアルロングフィン(くれないりあるろんぐふぃん)について解説します。
目次
概要
朱体色で透明鱗、リアルロングフィンの形質(特徴)を持つヒカリ体型のメダカです。
朱赤体色、透明鱗、リアルロングフィンは次の記事にまとめました。
品種名・通称
品種名 | 品種名 | 朱赤透明鱗リアルロングフィンヒカリメダカ |
形質補足 | – | |
共通補足 | – | |
通称 | 紅リアルロングフィン(くれないりあるろんぐふぃん) | |
様々な呼び名 | 楊貴妃透明鱗リアルロングフィンヒカリ、朱赤透明鱗リアルロングフィンヒカリ |
作出情報
作出年 | – |
作出者 | – |
管理番号
種類No. | 品種No. | 固定品種No. |
0848 | 0817 | – |
固定率
–
説明
楊貴妃透明鱗ヒカリ「紅」をリアルロングフィンに改良したメダカです。
既存の人気品種がリアルロングフィンになることで改良の幅が大きく広がりました。
紅とは
紅は2009年に小宮氏が作出。小宮氏が作出した朱赤透明鱗ヒカリメダカのニックネームです。
一言に朱赤透明鱗ヒカリメダカといえど様々な表現があります。頭部のみに色が乗る個体、尾ビレに色が発現する個体、背ビレ前方の光が強い個体など。その中でも背ビレ前方の光が強い個体は、上から見ると紅白に見えます。
2008年に開催された第2回日本めだか品評会(めだかの館主催)の1水槽部門で第1席に、2009年に開催された第1回秋季日本メダカ品評会(日本メダカ協会主催)の1水槽部門で第1席になったことから、人気に火がつき、作出から10年以上経過しても人気の衰えない品種です。
透明鱗はエラ蓋部分赤くなる(以下赤エラ)形質です。エラ蓋部分の虹色素胞がなくなりで血液が透けて見えることで赤く見えます。
透明鱗の特徴は赤エラだけでなく、体色がやや透明になる、ヒレに色がのる、体色が部分的に色抜けするなどがあります。透明鱗と比較しやすいように透明鱗でないメダカのことを「普通鱗」と呼びます。
作出の経緯(紅)
平成18年(2006年)1月1日、楊貴妃スモールアイ(オス)×透明鱗ダルマ(メス)の交配から3年、やっと思い描いたメダカに辿り着きました。
F1を多くの方に預かっていただき、それぞれの人により交配を繰り返され、小宮系において昨年の第2回日本めだか品評会にて発表。ニックネーム「紅」。多くの方より絶賛されました。今春()発売の紅。体型は普通種とヒカリ、体色固定率は30〜70%です。今年のメダカ界のスーパースターです。
同じF1より、めだかの館で交配を繰り返していたのが「系統N楊33」です。同じく今春発売。ニックネーム「篤姫」。体型はヒカリ、ヒカリダルマ。体色固定率は30〜70%です。写真では同じように見えますが微妙に体色が違います。出典 めだかの館カタログNo.8, p.8, 2009年,めだかの館
飼育のポイント
基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。
全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
ヒカリ体型の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
類似するメダカ
紅(くれない)
ギャラリー
写真
動画(紅)
参考資料
書籍
「改良メダカ大図鑑 100年メダカ 2023 vol.20」
「メダカ品種図鑑 改良メダカ・カタログ273」株式会社ピーシーズ
web記事
その他資料