本記事では、改良メダカのブラックモルフォ亜種(あしゅ)について解説します。
目次
概要
ブラック体色で体外光、ヒレライン、モルフォの形質を持つメダカです。
ヒレラインは、ヒレの中の軟条に沿って線状に虹色素胞が発現(写真の赤丸参照)するメダカです。この特徴を「亜種表現」「モルフォ亜種表現」と呼ぶこともあります。
モルフォは、尾ビレの形が扇状になり、ヒレの先が丸みのあるギザギザのようになる特徴のメダカです。
ブラック体色、体外光、ヒレライン、モルフォは次の記事にまとめました。
品種名・通称
品種名 | 品種名 | ブラック体外光ヒレラインモルフォメダカ |
形質補足 | ||
共通補足 | ||
通称 | ブラックモルフォ亜種 | |
様々な呼び名 |
作出情報
作出年 | 2021年 |
作出者 | 田中拓也 |
メダカナンバー(管理番号)
種類No. | 品種No. | 固定品種No. |
0758 | 0733 | – |
固定率
–
説明
2021年に田中氏が作出した、黒体色でモルフォ、ヒレライン光の形質を持つメダカです。
2021年9月のブログより
「ブラックモルフォ亜種」の紹介をします。
その前に「ブラックモルフォ亜種」のブラックは体色のことなので、今回は「モルフォ亜種」に重点を置いて紹介します。
「モルフォ亜種」は、福岡県の田中さんが作出された品種で、名前の通り、「モルフォ」の派生品種です。
特徴は“ヒレの中の軟条に沿って虹色素胞が発現する”こと。
赤い丸を見てもらうと、ヒレの縁ではなく中心部分が白くなっているのが分かります。
縁部分が光り鋸歯状になっているのはモルフォの元々の特徴なので、亜種とはモルフォの中でもヒレの中心部の軟条に沿って白い光が発現する個体を指しています。
尾ビレが一番見やすいですが、背ビレや尻ビレもこっそりと白くなっている部分があります。
この特徴ってモルフォを飼育している方は見たことがあるかもしれません。
亜種はモルフォの派生品種なので、モルフォの中から稀に生まれてきます。
ただ、その個体から採卵しても白い光はほとんど遺伝しません。
田中さんの飼育技術あって白い光が遺伝し、モルフォ亜種という品種が生まれています。事実、モルフォがこれだけ流通していてどこからも白い光が遺伝したという情報は僕の知る限りありません。
なので、当店ではモルフォから生まれる白い光は亜種とは言わず、亜種から生まれた白い光の個体だけを亜種として管理します。
表現は一緒になるので、品種名も同じになるのですが、こんな時に系統名って大事だなぁと思います。
作出の経緯
飼育のポイント
基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。
全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
普通種の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
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参考資料
書籍
「改良メダカ大図鑑 100年メダカ 2022 vol.19」