本記事では、改良メダカの白幹之(しろみゆき)について解説します。
目次
概要
白体色で体外光の形質(特徴)を持つメダカです。
白体色、体外光は次の記事にまとめました。
品種名・通称
品種名 | 品種名 | 白体外光メダカ |
形質補足 | – | |
共通補足 | – | |
通称 | 白幹之 | |
様々な呼び名 | 白青幹之(あおみゆき)、螺鈿光(らでんこう) |
![](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/形質アイコン1-3白.jpg)
![](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/形質アイコン4-2体外光.jpg)
作出情報
作出年 | 2007年 |
発見者 | 菅高志 |
メダカナンバー(管理番号)
種類No. | 品種No. | 固定品種No. |
0104 | 0093 | 0049 |
固定率
–
説明
2007年に菅氏が作出。2007年当初の幹之メダカは青体色と白体色の2色しかいませんでした。黄色素胞のある品種には体外光が遺伝しなかったのです。現在は改良が進み黄色素胞のある品種にも体外光が遺伝していますが、それでも青や白体色の方が美しい体外光を表現しています。
作出の経緯
![](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_【めだかの館】名古屋大学説明用最終版.png)
グレード
2015年の時点では、光の長さによってグレードが分けられていました。
光の長さによって、グレードが分けられています。また、光の起点は背びれの付け根から始まっていることが前提なので、起点を省略した終点のみを記載しています。
幹之的光のグレード分け一覧
![弱光](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_目高図鑑幹之01-1.体外光_弱光.jpg)
「弱光」 体長の四分の一までの間
![強光](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_目高図鑑幹之01-2.体外光_強光.jpg)
「強光」 体長の半分までの間
![スーパー光](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_目高図鑑幹之01-3.体外光_スーパー光.jpg)
「スーパー光」 胸ビレの付け根までの間
![強スーパー光](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_目高図鑑幹之01-4.体外光_強スーパー光.jpg)
「強スーパー光」 目付近までの間
![極光](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_目高図鑑幹之01-5.体外光_極光.jpg)
「極光」 口先まで
![白](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/白.png)
飼育のポイント
基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。
全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
普通種の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
類似するメダカ
青幹之(あおみゆき)
幹之の体色は青なので、白幹之と区別して「青幹之」と呼ぶことがあります。
![青体色の「幹之」(白水槽で撮影)](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_幹之メダカ1 NEW.jpg)
青体色の「幹之」(白水槽で撮影)
![ミルキー](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_白幹之ヒカリ体型 NEW-scaled.jpg)
白体色の「白幹之」(白水槽で撮影)
![シルキー](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_青幹之 N-rotated-e1627003200853.jpg)
青体色の「幹之」(黒水槽で撮影)
![ミルキー](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0100_白幹之メダカ NEW-scaled-e1627003151449.jpg)
白体色の「白幹之」(黒水槽で撮影)
螺鈿光(らでんこう)
Enjoy Aqualium Series 05 幹之メダカ(株式会社ピーシーズ 発刊)では、幹之メダカの収斂(しゅうれん)品種として紹介されている。
今でもオークションンなどで螺鈿光の名称を見かけるが、遺伝子的には幹之メダカと同じものであると言える。こういった同じものに違うもののような名称を継続して使っていくことには問題があり、「直系螺鈿光」というか「純粋な螺鈿光」というものは存在しないと考えた方が良い。
観賞魚の世界ではよくあることなのだが、他店と違うもののように販売したいと思えば、同じものに異なった名称を付けて販売する、そういったものがこの幹之メダカにも出てしまったということだろう。改良品種は、そのオリジナルの作出者、発見者が記録として残る部分があるのだが、そこから「実はウチには以前から同じものがいた」といった作られる物語が後を絶たない。そういった俗称が趣味の世界をつまらなくすることを知っておいて頂きたい。
(中略)
“螺鈿光”と呼ばれるメダカ。この名前は「名称だけで幹之メダカと同等」と考えるのが一番無難であろう。
出典 Enjoy Aqualium Series 05 幹之メダカ, p31, 2013年, 株式会社ピーシーズ
ギャラリー
写真
![](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2023/02/0104_白幹之_2023-scaled-e1675855723969.jpg)
白幹之(2022年撮影)
![](https://medakazukan.net/wp-content/uploads/2021/07/0104_白幹之-2-1.jpg)
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参考資料
書籍
2021年度版「100年メダカ ~改良メダカ大図鑑~ vol.18」
「Enjoy Aqualium Series 05 幹之メダカ」株式会社ピーシーズ
web記事
その他資料