本記事では、改良メダカの紅鮭ヒレ長(べにじゃけひれなが)について解説します。
目次
概要
琥珀体色で透明鱗とヒレ長の形質(特徴)を持つメダカです。
琥珀体色、透明鱗、ヒレ長は次の記事にまとめました。
品種名・通称
品種名 | 品種名 | 琥珀透明鱗ヒレ長メダカ |
形質補足 | – | |
共通補足 | – | |
通称 | 紅鮭ヒレ長(べにじゃけひれなが) | |
様々な呼び名 | 琥珀透明鱗ヒレ長 |
作出情報
作出年 | – |
作出者 | – |
管理番号
種類No. | 品種No. | 固定品種No. |
0289 | 0274 | – |
固定率
–
説明
琥珀体色で透明鱗とヒレ長の形質(特徴)を持つメダカです。
「紅鮭」とは琥珀透明鱗メダカのニックネームです。
基本体色(茶、黄、白、青)以外で初めて透明鱗を遺伝することに成功した改良メダカになります。透明鱗性を活かした色抜けなどを表現する個体も生まれることから、後述する透明鱗三色のベースとなったメダカでもあります。
透明鱗はエラ蓋部分赤くなる(以下赤エラ)形質です。エラ蓋部分の虹色素胞がなくなりで血液が透けて見えることで赤く見えます。
透明鱗の特徴は赤エラだけでなく、体色がやや透明になる、ヒレに色がのる、体色が部分的に色抜けするなどがあります。透明鱗と比較しやすいように透明鱗でないメダカのことを「普通鱗」と呼びます。
作出の経緯
飼育のポイント
基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。
全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
普通種の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
類似するメダカ
紅鮭(べにじゃけ)
ギャラリー
写真
参考資料
書籍
2021年度版「100年メダカ ~改良メダカ大図鑑~ vol.18」
web記事
その他資料
三色メダカも琥珀体色がベース
また、現在では主要な品種となっている三色メダカ(朱赤、白、黒の3色を有するメダカ)も、元は琥珀透明鱗メダカをベースに作出されています。
↓さらに斑(ぶち)の特徴を掛け合わせると・・・
琥珀透明鱗斑メダカと朱赤透明鱗斑メダカをベースに、三色メダカが作出された。
琥珀体色は朱赤体色と混同されたり、やや注目度が低いものの、根強いファンが多くいる体色でもあります。特に、婚姻色によって尾ビレが赤く染まった琥珀メダカは思わず見入ってしまう魅力があります。隠れた銘品種、琥珀体色をぜひ飼ってみてはいかがでしょうか?