本記事では、改良メダカの琥珀透明鱗錦スモールアイ(こはくとうめいりんにしきすもーるあい)について解説します。
目次
概要
琥珀体色で透明鱗、斑の形質を持つメダカです。
琥珀体色、透明鱗、斑は次の記事にまとめました。
品種名・通称
品種名 | 品種名 | 琥珀透明鱗斑メダカ |
形質補足 | ||
共通補足 | ||
通称 | 琥珀透明鱗錦(こはくとうめいりんにしき) | |
様々な呼び名 |




作出情報
作出年 | 2012年 |
作出者 | – |
メダカナンバー(管理番号)
種類No. | 品種No. | 固定品種No. |
0702 | 0679 | – |
固定率
–
説明
琥珀体色で透明鱗、斑の形質を持つメダカです。
透明鱗三色と呼ばれるメダカは、琥珀透明鱗ブチ(錦と呼ばれる)、朱赤透明鱗ブチ(錦)を起源とするメダカである。朱赤透明鱗ブチと琥珀透明鱗ブチが混在するのだが、元々、朱赤透明鱗と呼ばれる元親は楊貴妃メダカで、琥珀メダカと楊貴妃メダカは表裏の関係にあり、今日、流通している透明鱗三色は、楊貴妃系統、琥珀系統が明確には区別が出来なくなっており、単に「透明鱗三色」と呼んでも問題はないであろう。
出典 「メダカ品種図鑑」p.116 ,2018年 刊, 森文俊 著
更紗:紅白が入り混じっている柄
丹頂:頭部に朱赤が入り体が白体色の柄
朱赤模様の入り方で印象は大きく変わり、赤と白が様々入り方をする”更紗”と呼ばれるタイプや頭部のみに朱赤が入る”丹頂”と呼ばれるタイプなどがある。特に”更紗”は二匹として同じ模様がいないほど1匹ずつの個性が出るので、気に入った個体を探す楽しみがある。一方、”丹頂”と呼ばれるタイプは、紅白の色合いでは最終的な姿で、”丹頂”同士の交配から再び”更紗”タイプが出来ることはほとんどない。繁殖させる時には、なるべく”丹頂” タイプは用いないようにして、朱赤色の部位が多い “更紗” タイプを種親に使うようにしたい。
この紅白と呼ばれるタイプのブチメダカが透明鱗三色ばれる品種になる。そのため、「透明鱗三色同士の交配からもこの透明鱗紅白タイプが出現することは普通である。
出典 「メダカ品種図鑑」p.112 ,2018年 刊, 森文俊 著
作出の経緯
この透明鱗三色の先駈け的な系統は、群馬県在住の出島氏が作られた”紅桜”と『めだかの館』の琥珀透明鱗錦である。その前身である琥珀透明鱗は2007年、仁井谷 努氏が作出した”紅鮭(べにじゃけ)”がいたのだが、現在では忘れてしまっている人が多い銘品種である。
琥珀透明鱗にブチを持つ血統を交配することで琥珀透明鱗ブチは出来る。それと同時に、赤ブチと呼ばれる楊貴妃メダカベースの “錦秋”などに透明鱗性の血統を入れることで、朱赤透明鱗ブチは出来あがる。その個体毎の表現に注目し、紅白柄に黒いブチを入れる交配によって、三色表現のメダカが出現したのである。
出典 「メダカ品種図鑑」p.116 ,2018年 刊, 森文俊 著
作出の経緯
飼育のポイント
基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。
全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
普通種の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
類似するメダカ
透明鱗三色 更紗(とうめいりんさんしょく さらさ)
ギャラリー
写真

参考資料
書籍
2021年度版「100年メダカ ~改良メダカ大図鑑~ vol.18」
「2019年度版 最新メダカカタログ 」, 2019年 刊, めだかの館 著
「メダカ大図鑑」, 2015年 刊, めだかの館 著
「メダカ品種図鑑Ⅱ」,2020年 刊, 森文俊 著