中級者向け 良いメダカの選び方・体型のスタンダード ~ダルマ体型~

飼育情報

本記事では、改良メダカのダルマ体型の選別ポイントについて解説します。
各体型共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。

ダルマ体型


背骨が部分的に融合して短くなり、体長が普通種体型の半分程度しかないのがダルマ体型です。泳ぎ方が可愛らしく、愛嬌のある体型として人気があります。水温や水質の変化に敏感なところがあり、飼育、産卵が難しく、中級者向けの体型です。固定率は低く、ダルマ体型同士を交配しても、普通種体型、半ダルマ体型、ダルマ体型が産まれてきます。ダルマ体型を作出するには、水温を通常より高めに設定する必要があります。

ダルマ体型の詳しい解説は、こちらの記事にまとめています。

ダルマ体型の選別ポイント

①頭から背ビレにかけて、滑らかな曲線

ダルマ体型は体長が短くなるため、背中が盛り上がります。背中が滑らかな曲線の個体を選びましょう。背中の頂点が肛門の位置にある、また背骨を中心に背中と肛門までが同じぐらいの長さになると綺麗な体型に見えます。

②腹部が膨らみすぎない

ダルマ体型で良く起こる症状の一つに過抱卵があります。いわゆる卵を外に出すことができず、腹に詰まっている状態です。つまりメスだけに起こる症状です。過抱卵になってしまった以上、安定した産卵は見込めないため、種親に選ぶのはオススメしません

③水平に泳いでいる

ダルマ体型に良く起こる症状のもう一つが転覆病です。ダルマ体型のメダカは泳ぐのが苦手で、水質の変化や水温が下がると、腹を上になり転覆したような状態になります。綺麗なダルマ体型になるほど転覆をしやすいので、飼育する際には水温に注意を払い、水平に泳ぐ元気な個体を選びましょう。

 

Point!半ダルマ体型

体長が普通種体型より短く、ダルマ体型より長い体型です。

中途半端な体型ですが、ダルマ体型を作出する際には非常に重要な役割を担ってくれます。ダルマ体型同士の交配は、高確率でダルマ体型を作出することが出来るのですが、産卵数が少ないうえに無精卵も多くなり、子孫を残すことが出来ない可能性があります。

そこで半ダルマ体型を交配に参加させることで、産卵数や無精卵などの問題が解消されます。

▲半ダルマ体型

▲半ダルマ体型

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

普通種体型のポイントも抑えつつ、各体型共通のポイントも抑えることでよりよい選別が可能になりますので、ぜひご確認ください。

共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。