本記事では、改良メダカの透明鱗三色スモールアイ 丹頂(とうめいりんさんしょくすもーるあい たんちょう)について解説します。
目次
概要
白体色、朱赤体色の2色で透明鱗、スモールアイの形質を持つメダカです。
白体色、朱赤体色、透明鱗、スモールアイは次の記事にまとめました。
品種名・通称
品種名 | 品種名 | 白朱赤透明鱗スモールアイメダカ |
形質補足 | ||
共通補足 | ||
通称 | 透明鱗三色スモールアイ 丹頂(とうめいりんさんしょくすもーるあい たんちょう) | |
様々な呼び名 | 楊貴妃透明鱗丹頂スモールアイ |
作出情報
作出年 | – |
作出者 | – |
メダカナンバー(管理番号)
種類No. | 品種No. | 固定品種No. |
0495 | 0475 | – |
固定率
–
説明
白体色、朱赤体色の2色で透明鱗、スモールアイの形質を持つメダカです。
透明鱗紅白でも、朱赤が現れる位置によって「更紗(さらさ)」と「丹頂(たんちょう)」に分けています。頭部にのみ朱赤が現れるのが丹頂です。
更紗:紅白が入り混じっている柄
丹頂:頭部に朱赤が入り体が白体色の柄
朱赤模様の入り方で印象は大きく変わり、赤と白が様々入り方をする”更紗”と呼ばれるタイプや頭部のみに朱赤が入る”丹頂”と呼ばれるタイプなどがある。特に”更紗”は二匹として同じ模様がいないほど1匹ずつの個性が出るので、気に入った個体を探す楽しみがある。一方、”丹頂”と呼ばれるタイプは、紅白の色合いでは最終的な姿で、”丹頂”同士の交配から再び”更紗”タイプが出来ることはほとんどない。繁殖させる時には、なるべく”丹頂” タイプは用いないようにして、朱赤色の部位が多い “更紗” タイプを種親に使うようにしたい。
この紅白と呼ばれるタイプのブチメダカが透明鱗三色ばれる品種になる。そのため、「透明鱗三色同士の交配からもこの透明鱗紅白タイプが出現することは普通である。
出典 「メダカ品種図鑑」p.112 ,2018年 刊, 森文俊 著
スモールアイは、瞳孔が非常に小さく視力が弱いため、保護色機能による体色の変化が少ないことが特徴です。2001年にピュアブラックメダカ(ブラックスモールアイメダカ)が作出され、現在の改良品種メダカの原点となるメダカ達と交配させていることから、どのメダカからもスモールアイが産まれる可能性があります。
固定率が低く、非常に希少な品種です。また、視力が弱い為飼育難易度は高く、しっかりとしたエサやりなどが必要です。
スモールアイ品種の一種に片目スモールアイがあります。二つある目のうち、片方がスモールアイ、もう片方が普通目で、決して可愛いメダカではないですが、スモールアイを作出する上では重要なメダカです。スモールアイ同士を掛け合わせてもなかなか産まれることがないスモールアイ品種。たとえ片方の目だけがスモールアイだとしても、そのメダカの持つ”スモールアイの遺伝子”は、普通の兄弟メダカより何十倍も重要です。
黒目の部分が著しく萎縮したもので、視力が非常に弱いため保護色機能が弱く、濃い体色をしている場合が多い。
(中略)
遺伝率は低いが、累代繁殖を続けたり、戻し交配をすることで比率を高めることはできる。
引用 「メダカ品種図鑑Ⅱ」p.140 ,2020年 刊, 森文俊 著
作出の経緯
飼育のポイント
基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。
全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
普通種の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
類似するメダカ
透明鱗紅白 丹頂
透明鱗三色スモールアイ 更紗
ギャラリー
写真
参考資料
書籍
2021年度版「100年メダカ ~改良メダカ大図鑑~ vol.18」
「2019年度版 最新メダカカタログ 」, 2019年 刊, めだかの館 著
「メダカ大図鑑」, 2015年 刊, めだかの館 著
「メダカ品種図鑑Ⅱ」,2020年 刊, 森文俊 著