本記事では、改良メダカの琥珀透明鱗ダルマメダカについて解説します。
目次
概要
琥珀体色で透明鱗の形質(特徴)を持つダルマ体型のメダカです。
琥珀体色、透明鱗は次の記事にまとめました。
品種名・通称
品種名 | 品種名 | 琥珀透明鱗ダルマメダカ |
形質補足 | – | |
共通補足 | – | |
通称 | 琥珀透明鱗ダルマメダカ | |
様々な呼び名 |
作出情報
作出年 | 2009年 |
作出者 | 大場幸雄 |
管理番号
種類No. | 品種No. | 固定品種No. |
0088 | 0077 | 0065 |
固定率
–
説明
透明鱗はエラ蓋部分赤くなる(以下赤エラ)形質です。エラ蓋部分の虹色素胞がなくなりで血液が透けて見えることで赤く見えます。
透明鱗の特徴は赤エラだけでなく、体色がやや透明になる、ヒレに色がのる、体色が部分的に色抜けするなどがあります。透明鱗と比較しやすいように透明鱗でないメダカのことを「普通鱗」と呼びます。
作出の経緯
飼育のポイント
基本的な飼育方法とよくある質問はこちらの記事にまとめています。
全メダカ共通の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
ダルマ体型の選別ポイントはこちらの記事にまとめています。
類似するメダカ
楊貴妃透明鱗
紅鮭(琥珀透明鱗)
ギャラリー
写真
参考資料
書籍
2021年度版「100年メダカ ~改良メダカ大図鑑~ vol.18」
web記事
その他資料
琥珀体色は、茶、黄金体色とよく似ています。
茶体色,黄金体色,琥珀体色の色合いは重複している部分があり,非常に良く似ています。
3体色とも,黒色素胞と黄色素胞があり,黄色素胞の分布や色彩により体色が変わります。
茶体色から黒色素胞が少なく,黄色素胞の多い個体を選抜したメダカが黄金体色であり,黄色素胞の色が濃い黄金体色を選抜したことで黄色素胞が朱赤色に変化したメダカが琥珀体色と考えられています。
茶と黄金と琥珀と朱赤の違い
三色メダカも琥珀体色がベース
また、現在では主要な品種となっている三色メダカ(朱赤、白、黒の3色を有するメダカ)も、元は琥珀透明鱗メダカをベースに作出されています。
↓さらに斑(ぶち)の特徴を掛け合わせると・・・
琥珀透明鱗斑メダカと朱赤透明鱗斑メダカをベースに、三色メダカが作出された。
琥珀体色は朱赤体色と混同されたり、やや注目度が低いものの、根強いファンが多くいる体色でもあります。特に、婚姻色によって尾ビレが赤く染まった琥珀メダカは思わず見入ってしまう魅力があります。隠れた銘品種、琥珀体色をぜひ飼ってみてはいかがでしょうか?